相手を読んで、心を汲む

察して、配慮する、と言えば物事を進めていく上で重要なポイントで、仕事現場では当然のこととして必須事項になるだろう。相手を読む、と言えば何か作為的な感覚に包まれるが、同じ事を違う表現しているだけである。

昔、知人で何事も相手の考えを直接聞かなければ分からないとして、それを基本に人間関係を構築し、仕事をやっている人がいた。彼の人生を数十年のスパンで眺めていると、結局仕事もプライベートもいい形は作れていなかったように思えて仕方がない。

人間関係や仕事の進め方や判断は言葉と言葉のやり取りがあり、考えを聞き、それを基に判断していくのは基本であるが、それが100%ではないのである。

相手に正面から聞いても、真実や本音は話さない場合や話せない場合もあるし、又本人でも分かっていない、考えが及んでいないこともある。表現力が乏しく、考えをうまく話せない時があったり、話せない人もいる。

そこに、察する、配慮する、読むということが入ってくるのである。家族関係や友人関係などではその範囲は広く、気持ちを掴み合い、支え合う関係が広がり、そこに人間関係が存在してくるのである。

仕事関係は言葉のやり取りと今は、文章(メールなど)でコミュニケーションをとり、進めるのであるが、究極のところでは、人間関係で決まるのではないかと思っている。

読まなければ、何を考えているか分からないし、気持ちが掴めない、故に心を汲むことも出来ないからである。
すなわち、察っして、読んで、気持ちを掴み、心を汲むという要素、流れ、手順は、仕事の世界に於いても大きな意味をもってくるのである。