人生に仕事の模様を織り込んで

四十数年ぶりに高校時代の友人と飲んだ。夕方からのあっという間の五時間だった。戦争が終わって生まれた団塊の世代で、高度成長時代を駆け抜け、バブル崩壊から経済の混迷、停滞の続く中、第一線を退く世代になった。

 

大学を出て、それぞれが仕事に就く時、人生最初の岐路に立つことになる。そして選んだ道がその後の人生を大きく左右することになるのである。

 

当時を振り返れば、みんな豊かさを求めただひたすらに走る時代であったように思う、企業は成長、拡大を続け人材を求めていた、仕事はいくらでもあった。多くの者はある意味騒然とした状況下深く考えもしないで、簡単な動機や理由で仕事や会社を選択し職場へ入って行ったのではないだろうか。

 

長い年月が経って自身を振り返ったり、友人の何人かの人生に触れると、そこには人生と仕事との確かで必然的な出会いがあって繋がり、それぞれの人生が作られていったのであって、決して偶然や運のなせる結果ではなかったのではないかという思いに至っている。

 

それぞれ仕事を選んだ段階で何らかの確かな接点があったのである。故あってそれぞれの仕事と巡り合い、生活の糧を得て歩んできたのである。人生は仕事に大きく左右されながら歩むのである、それぞれに仕事の模様を織り込みながら自分の人生を作ってきた四十年であったのである。