実践に勝るものはない!

昔、若い頃に簿記の教室に通っていた事があった。パソコンが普及しだす以前である。結局理解、習得できなくて途中で止めてしまった経験がある。

 

問題集とかテキスト中心で、実践的な臨場感がないと言うか机上の学習や作業で、なかなか理解できなかった記憶が残っている。

 

後年、事業を始めて少したった頃、経理担当者が急に辞めることになり、私が経理業務をしなければならなくなった。パソコンが普及し始めた時期で、パソコンとパソコン会計のソフトをショップで見つけ、購入し経理業務処理を始めることにした。

 

専門の指導員に付いてもらいながらであるが、操作をマスターした後入力作業をしていく中で分からなかった仕訳の事が徐々に分かってきたのである。

 

かつては理解できなかった仕訳が、会計ソフトの自動仕訳機能と何よりも自社の現実のデータであること、そしてその数字の実態は当然分かっているから、出てきた数字の裏が分かることで簿記の仕組みが分かってきたのであった。

 

現実、実践というものが簿記の仕組みを理解させてくれたのである。この経験がその後の仕事の取り組みにも、大きく影響することになり、まずは実践ありき、全ては実践から始まり、実践によって完結するとの考え方が強くなっていった。

 

現実の仕事という緊張感の伴う状況の中から深く理解できること、さらに新しい気付きや閃きや発想が湧いてきて、戦略や企画につながることが多いのである。

 

かつて私に仕事の事を教えてくれた師匠が、分からないことや悩みがあれば仕事先を回れ、もっと仕事をしろ、そうすれば、解決策が見えてくると教えられたことがある。実践の中に答えがある、これは一つの確かな現実である。