事業の目的は儲けではない

自らの長い「商いの道」を振り返って、何のためにやってきたのだろう、と考える時がある。若い頃は一つの目的のために資金が必要であり儲けたいと思って、がむしゃらになってやっていたところがあった。


商いは、目的のための手段であると考えていた。しかし疑問が湧いてきて次第にそんな思いでは続けられなくなっていった。

 

商いは広い深い世界である。中途半端で安易な姑息な考えでは生きていける世界ではない。まして長くやっていこうとすれば、なおさらのことであるということが分かってきたのである。


商いの道を歩むということは、自分の人生を歩むということ。人生は山あり谷あり重い荷物を背負い歩むもの、と誰かの言葉にあるが、最終的には自身の責任が問われるという状況を抱えながら、家族と従業員を支え、人との係わり、絆を大切に歩むということではないだろうか。


そして商い、仕事とは利益を出し、儲ける為、豊かな生活する為だけが目的ではなく、お客様からは喜ばれ、関係者から信頼される関係性を保ちながら継続していくものである。


お客様から喜ばれ、関係者から信頼を得るということは、人や社会に役立つことであり、さらに自己の仕事に対する意欲と継続する心が湧いてくる、これが大切なのである。

 

一個人として誇りを持ち、自己を表現する、人に喜ばれ、社会に貢献できる、ことに繋がる商い、仕事を中心に据えた人生を作っていくことであると思っている。