群れない、頼らない、当てにしない経営

ある画家が作品を作る上で群れない、頼らない、慣れないことが大事であると語っているのを聞いたことがある。私は経営もある意味で一つの作品ではないかと思う時がある。

 

金融機関から融資を受けて事業経営を進めることを、かつて基本にしていた頃があった。一定の期間で返済し終えると又融資を受けるというパターンでずっとやってきた。銀行とはこちらの必要なときには融資してくれないが、銀行の都合で融資を押し付けてくる時がある。

 

当然の事だろうが結局、銀行というものは自己の事しか考えていない。我々小企業にとって銀行との関係は利息を払うことによって定期的に利益を献上するだけの関係であることが分かった。

 

事業の資金を銀行等の金融機関に頼ったり、各種の補助金や助成金を当てにしたり、仕事先を縁故情実に頼る。又業界、同業者の動向ばかりを気にしたり、その影響を受けた動きが中心になったりする。

 

これらは全て、事業を推進していく上ではプラス要素になるどころか、むしろマイナスになることが多い気がするのである。

 

銀行は自己の利益の為に動いている。補助金や助成金は手続きの煩雑さや数多くの制限や義務が付き纏う。優れた商品やサービスを有していても縁故情実や知人頼りを対象にすると、途端にその価値が低く見られることが多くある。

 

景気の動向や消費者の動向や世間の流行など、過度に敏感に対応することなく、いたずらに他を当てにせず、自力で、正面から、誠実に取り組み、身の丈に合った経営を推進することが、これから、社会から求められる本来的な経営になるのではないだろうか。

 

頼らない、群れない、当てにしない経営で、自分なりの経営、すなわち作品を仕上げていきたいと思っている。