「生きる経営」の二つの意味

仕事を無くしたり、仕事に希望を見いだせず、生きることをやめ、死を選択する人が増えているとのことである。 

 

大震災で生き残っても仕事がなく生活していけず先に希望も見いだせなくなったこと、又歴史的と言われる円高で中小企業までもが海外流出していくことによる仕事の激減など様々な原因が言われているが、今は国家的な緊急事態とでも言うべき状態になのではないだろうか。

 

経営を進めていくということは、まずは維持する事が大切である。売り上げの増加は望めない、ましてそれをあてにした設備投資や借入は慎重を期さねばならない。最大限の自力、自己資本で現状を守り、一日でも長く生き残ること、その方策に全力を傾注する必要がある。

 

業務システムのクラウド化、自計化などを図り、人件費を始めコスト全般の削減を図る。事業として利益の確保に努め、生きる経営を行う事は重要な課題になってくる。

 

その上で人と社会への使命感、すなわち家族を支え社会の一員としての責務を果たす。経営を背負い生きるとは、経営と人生が一体となって歩むことであって、仕事と人生が別々の考え方で存在するものではないのである。何の仕事をして、どのように取り組んで、どう生きるかは人間として重要なことになったくるのである。

 

人と社会に貢献できる、自らの生きがいにつながる仕事とやり方、「人はパンのみに生くるにあらず」にあるように、収益は必要であるが、それが目的ではないということである。

 

この観点に立って二つの意味を踏まえながら仕事に取り組むならば、今の現状を維持する方策を追及する中で、本来の生きる経営体制を作り上げることが可能になってくるのではないかと考えている。